学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 阿形 健司 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 転勤制度は人材育成に効果的であるのか |
内容 | 日本企業で働くには転勤はつきものである。全国展開している大企業の多くは社員に転勤を義務付けており、社員はそれに応じなければならない。本論文執筆の背景は、少子高齢化の波を受け多様な働き方を推進している日本企業において、筆者が転勤の意義に疑問を抱いたのが始まりである。日本の転勤制度が生まれた歴史的背景、転勤の意図や運用実態を学ぶ上で、転勤が人材育成の側面を期待して実施されていることに疑問を感じ、「転勤制度は人材育成に効果的であるのか」を問題提起として、文献調査やインタビュー調査を行った。その結果、転勤それ自体ではなく職務内容や職場環境の変更に意味があることが分かった。調査を踏まえて、今後の転勤制度の在り方としては、勤務地を異動せずとも新たな経験の積める機会を作ること、テレワークを用いて勤務地を限定しない多様な働き方を目指すこと、転勤を回避する制度や配偶者の転勤に対応した制度を導入すること、以上を促進するべきであると結論付けた。 |
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講評 | 今年度は10名の「卒業論文」登録者があり、全員が卒論を提出できたことを嬉しく思います。よそから調達したのではなく、各自の経験や思考から導き出した問題関心に基づいて情報を集め、整理し、それらに基づいて論理的に自らの主張を展開できたとすれば喜ばしいことです。本年度は、一次資料を活用した論文、多角的に二次資料を集めて検討した論文など独自性に富んだ卒業論文が多かったことは特筆すべきでしょう。 一方で、個別の卒論を精査すると、卒業研究に費やした時間と労力に応じた出来映えであったことは否めません。誇るべきところは誇り、反省すべきところは反省していただくとよいでしょう。卒論の提出をもって十数年にわたる学校教育を修了することになりますが、社会に出てからも学び続けることが重要です。皆さんにとって、このたびの卒論がその出発点となることを期待して講評の言葉といたします。 |
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キーワード1 | 転勤 |
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