学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | キャリアデザインと自律型人材を作るコーチングの可能性 |
内容 | 本論文では、VUCA時代とも呼ばれる不確実な現代において求められる「キャリアデザイン」の考え方と、「自律型人材」の必要性を明らかにし、自律型人材を作る過程において「コーチング」が活用できるかどうかを明らかにすることが目的である。 近年の社会状況の変化による先の見えない時代の到来は、日本企業のキャリアにおける規則の崩壊の転換期であることを示している。この転換期を乗り越えるために、キャリアデザインの観点から教育機関へのアプローチと企業へのアプローチの2種類が必要だと考えた。それぞれの定義から現状までを明らかにし、キャリアに対する先行研究、オランダなどの海外比較などを踏まえて、それぞれにコーチングが有効かどうかを確認した。 今後はIT技術の発展によってもっと先の見えない時代になるだろう。企業も社員の安全を保障できなくなり、個人の働き方がより一層見直される時代になる。やはりそこで活きるのがキャリアデザインの考え方であり、自律型人材、コーチングなのではないだろうか。 |
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講評 | これからのキャリアデザインのあり方について,「自律型人材」と「コーチング」をキーコンセプトとして考察した。学校でのキャリア教育から企業でのキャリア開発まで,分析の射程を少々広げ過ぎた感もあるが,その分,自分なりの幅広い学びと考察につながったのではないか。 【全体への講評】 卒業論文の作成にあたっては,自分が関心を持ったテーマについて,自分なりに研究してよかった,多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった,と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く,という気持ちが大切と思う。 とはいえ,単なる自己満足に終わってもよくない。設定したテーマについて,先行研究は何を語っているか,現状はどうなっているのか,を知る必要がある。すると通常は,よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも,卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは,たいへんむずかしい。それでも,よく選んだ文献と格闘することで自分なりの解釈を展開することはできるし,先行研究の隙間を見つけて自ら実態調査に取り組むことも可能である。 卒業論文に真剣に取り組めば,書き進めるほどに執筆の目的が他者の評価よりも自分自身の納得に変わってくるように思う。「ここまで多くのことを書くつもりではなかった。」「ここまで内容にこだわるつもりではなかった。」ゼミ生が卒論執筆後にもらすこのような感想を,今年も聞くことができたことを嬉しく思う。 |
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キーワード1 | キャリアデザイン |
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キーワード2 | 自律型人材 |
キーワード3 | コーチング |
キーワード4 | 社会人基礎力 |
キーワード5 |