学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | テレワーク導入による新たなワークスタイル ―ワークライフバランスを実現するために― |
内容 | 本論文では、昨今の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、改めてその有用性と必要性が見直されたテレワークの、特に在宅勤務を行なっている者のワークライフバランスに与える影響について考察する。近年においては男女共に、仕事と生活に対する意識やニーズが変化しており、自ら納得できるものを選択できる働き方や、仕事か生活のどちらか一方のみを重視するのではなく、「仕事と生活の調和」を図ることができる働き方を求める傾向がより強まっている。テレワークの推進目的は「ワークライフバランス」(仕事と生活の調和)の実現としていることが分かり、厚生労働省(2020)の企業事例を参考に理想の働き方を見つけていく。強固な制度や設備を整え、テレワークの課題を解決し確立することが全ての人々の「仕事と生活の調和」の実現に近づくと考える。 |
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講評 | 3回生のゼミ活動で取り組んだテレワークについてのグループ研究を,ワークライフバランスの観点から自分なりに掘り下げて考察した。分析はそのメリットと課題を中心としたオーソドックスなものではあるが,既に研究したテーマを特定の側面にフォーカスして深めるというアプローチは堅実な成果につながっている。 【全体への講評】 卒業論文の作成にあたっては,自分が関心を持ったテーマについて,自分なりに研究してよかった,多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった,と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く,という気持ちが大切と思う。 とはいえ,単なる自己満足に終わってもよくない。設定したテーマについて,先行研究は何を語っているか,現状はどうなっているのか,を知る必要がある。すると通常は,よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも,卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは,たいへんむずかしい。それでも,よく選んだ文献と格闘することで自分なりの解釈を展開することはできるし,先行研究の隙間を見つけて自ら実態調査に取り組むことも可能である。 卒業論文に真剣に取り組めば,書き進めるほどに執筆の目的が他者の評価よりも自分自身の納得に変わってくるように思う。「ここまで多くのことを書くつもりではなかった。」「ここまで内容にこだわるつもりではなかった。」ゼミ生が卒論執筆後にもらすこのような感想を,今年も聞くことができたことを嬉しく思う。 |
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キーワード1 | テレワーク |
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キーワード2 | ワークライフバランス |
キーワード3 | 新型コロナウイルス感染症 |
キーワード4 | |
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