学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | インターンシップが学生に及ぼす影響―同志社大学の女子学生を事例に― |
内容 | 近年日本では就職後3年以内の離職、いわゆる早期離職をする若者が30%以上を占めている。その要因として、採用段階での企業と学生の間にミスマッチが生じることが挙げられた。そこで今回、将来的なミスマッチや早期離職を防ぐ重要な手段であると示唆される「インターンシップ」に焦点を当てた。先行研究では、インターンシップが学生に及ぼす様々な影響について述べられていたが、本稿では仕事や就職活動に対する意欲や意識の変化に絞って考察し、学生に対してどのような影響を及ぼしているのか、またその具体的な内容は何なのかを質的に明らかにすることを目的とする。本稿では8人にインタビュー調査を行い、インターンシップの内容、社員と接したこと、他学生と接したことの3つから得られる影響について分析を行った。学生の声を多く聞いたことで効果的なプログラムの内容も提示され、インターンシップに参加する意義は大いにあることが明らかになった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字を全員が選択し、11 名が提出した。 今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。 2020年から突如起こったCOVID-19で今年度卒論を執筆した学生たちは、コロナ禍で3年生の演習を経験し、春学期は完全オンライン、秋学期はオンラインと対面式の併用で演習を進めてきた。8年次も同様にオンラインによる個別指導と全体での演習内での発表等を併用してきた。毎年行う卒論のための合宿も経験していない。そのような状況においても、計画を立てながら、早期からテーマに取り組み、オンラインでの個別指導を有効に利用して全員が複数回の卒論の修正を行うというプロセスを通じて提出に至った。 当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。この点でのコロナ禍の影響が大きかったことは否定できない。今年の学生はインタビュー調査が多かったが、対面式では難しいため、全員がオンラインでのインタビューとなっていた。オンラインの経験があるからインタビューもかなり円滑に進めることができたとは予想するが、やはりフィールドワークにも関係するような対面式でのインタビューを行うことで、本音の部分も体感できるところがあるので、そこは残念に感じる。質問票による量的調査においては、オンラインフォームによる調査を実施し、相当な数の回答数を集めることができていた。今までは、紙による質問票であったのだが、オンライン調査もこれからの選択肢になることを証明できたと思う。 テーマとしては、高等教育が重たるテーマであった。それぞれ、現在高等教育が直面している課題を取り扱っている。もう少し、掘り下げてほしいというような面もあるが、それでも全員がオリジナルな視点を提示していた。また、近年減少していたジェンダーと高等教育という切り口でのテーマが再度浮上したことも、時代の趨勢を反映しており、個人的には良い傾向であると考えている。内容的にも現代の社会問題につながるような切り口で分析されていた。 |
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キーワード1 | インターンシップ |
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