学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | CRM訓練が航空機事故を減らした要因-A航空会社への調査をもとに- |
内容 | 本論文では、1980年以降大幅に航空機事故を減らしたとされるCRM(クルー・リソース・マネジメント)スキルがいかにして運航乗務員に受容されていったのかについて検証し、さらにその限界についても考察した。 先行研究では、航空技術の発達と共にパイロットに求められるスキルは変化し、1970年代以降の熟練パイロットが関連する三大事故をきっかけに、これまでのテクニカルスキルに加えノンテクニカルスキルが重視されていることが分かった。そして、ノンテクニカルスキルを養成するためにCRM訓練が開発されたが、そのコンセプトは「CRMの有用性に気づき、意識を変革する」という曖昧なものであった。 聞きとり調査では、CRMスキルの中の一部であるコミュニケーションやチームビルディンングという曖昧なスキルがパイロットにどのように受容されているのかに着目して、安全運航のためにどのようにそのようなスキルを養成しているのかを明らかにした。その結果、目に見えづらい曖昧なスキルは、人が観察可能なレベルまでにスキルが細目化され、それをもとに教官と訓練生の地道な対話によって、訓練生自身の中に落としこまれていることが分かった。 |
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講評 | 簡単には知り得ない航空機パイロットのスキル形成を丁寧な聞きとり調査を通じて明らかにしている。コックピット内で初対面のクルー同士が協力して安全に運航できるようにするために、その人自身を変えるのではなく、その人自身の上にCRMという考え方を乗せて実行してもらうようにする、という考え方は非常に分かりやすく、腑に落ちた。 |
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キーワード1 | CRM(クルー・リソース・マネジメント) |
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キーワード2 | 安全運航 |
キーワード3 | 教育訓練 |
キーワード4 | 行動変革 |
キーワード5 |