学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 働きすぎ問題の原因と対策 |
内容 | 日本人はなぜ過労自殺してしまうまで働きすぎてしまうのだろうか。その理由として本田由紀氏が提唱した「やりがいの搾取」の横行や、日本人の国民性が関係しているとされてきた。しかしそれではすべての理由を説明できない。今までは、そのように解説されてきたが、他にも、日本の雇用システムの特殊性、業務時間の制約性・厳しいルール、さらには、資本意識が低く収入源を労働に依存してしまっている事や、副業禁止などの諸制度や仕組みにも原因があるようである。今後さらにIT化や労働の過密化によって1人あたりの負担する業務量が多くなったとき、賃金が上がらないのに物価高の状況が続くと、過労自殺やワーカホリック化する人が増加してしまうことが考えられる。そうならない為には労働者側自身が、投資や副業による収入源の分散化や、やりがい搾取を認識することを通して労働で疲弊しきらないような対策が必要である。 |
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講評 | 本研究文は、過労死に代表される働きすぎの原因を、労働者の自己実現や承認欲求に求めて考察された論考である。この立論は「やりがい搾取」といわれるが、筆者は使用者が労働支出の最大化を求めること自体を「悪」と切り捨てることはできないとして、単に使用者を批判するだけではなく、労働者が賃金以外の収入をもつことで「いつでも辞められる」という状況を確保することで対処すべきと主張する。たくましい労働者像が描かれている。 |
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キーワード1 | やりがい搾取 |
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キーワード2 | 過労死 |
キーワード3 | 長時間労働 |
キーワード4 | ワーカホリック |
キーワード5 | モチベーション |