学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 就職活動における“女性”というジェンダーの負の影響 |
内容 | 本研究では、女子学生の就職活動とジェンダーの負の関連性という問題に焦点を当てた。これまで、女子学生が就職活動中に感じた不安に関する研究がためされてきた。しかし、その不安がどのように就職選択に影響を及ぼしているかまでは不明瞭である。そこで本研究では、就職活動中に女性だからこそ苦労した点、疑問に思った点を中心に、進路選択に与えられた負の影響をインタビュー調査から分析した。この結果、共学大学に通う女子学生は、女性だからこそ志望企業を変更したり業界を狭めたりした経験をしていたことが明らかになった。さらに調査者全員が働くことに対して、職場に馴染めるかどうかや自身が男性と対等に働くことができるかどうかという強い不安を抱えていることが確認できた。その一方で、「ジェンダーに敏感になると企業選びにも敏感になりすぎてしまう」という、まさに負だと思われた影響が実はそうではないという結果も表れた。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字を全員が選択し、11 名が提出した。 今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。 2020年から突如起こったCOVID-19で今年度卒論を執筆した学生たちは、コロナ禍で3年生の演習を経験し、春学期は完全オンライン、秋学期はオンラインと対面式の併用で演習を進めてきた。14年次も同様にオンラインによる個別指導と全体での演習内での発表等を併用してきた。毎年行う卒論のための合宿も経験していない。そのような状況においても、計画を立てながら、早期からテーマに取り組み、オンラインでの個別指導を有効に利用して全員が複数回の卒論の修正を行うというプロセスを通じて提出に至った。 当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。この点でのコロナ禍の影響が大きかったことは否定できない。今年の学生はインタビュー調査が多かったが、対面式では難しいため、全員がオンラインでのインタビューとなっていた。オンラインの経験があるからインタビューもかなり円滑に進めることができたとは予想するが、やはりフィールドワークにも関係するような対面式でのインタビューを行うことで、本音の部分も体感できるところがあるので、そこは残念に感じる。質問票による量的調査においては、オンラインフォームによる調査を実施し、相当な数の回答数を集めることができていた。今までは、紙による質問票であったのだが、オンライン調査もこれからの選択肢になることを証明できたと思う。 テーマとしては、高等教育が重たるテーマであった。それぞれ、現在高等教育が直面している課題を取り扱っている。もう少し、掘り下げてほしいというような面もあるが、それでも全員がオリジナルな視点を提示していた。また、近年減少していたジェンダーと高等教育という切り口でのテーマが再度浮上したことも、時代の趨勢を反映しており、個人的には良い傾向であると考えている。内容的にも現代の社会問題につながるような切り口で分析されていた。 |
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キーワード1 | 進路決定 |
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キーワード2 | 女子学生の就職活動 |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | |
キーワード5 |