卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名浦坂 純子 年度2023年度
タイトル外見から見た社会関係資本-外見と大学生活における主観的ソーシャル・キャピタルの検討-
内容 本論文の目的は、大学生を対象に、外見の評価の再検討と外見が大学生活における主観的な社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)とどのように関連しているのかを明らかにすることである。美しさに関連する因果関係については、経済学や社会科学など様々な学問領域で重要な研究対象とされてきた。一方で、外見が社会関係資本に与える影響に焦点を当てた研究は、ほとんど見受けられなかった。
WEB調査の結果、女性のみ外見の評価において、平均より低い評価を示した。これは、社会的な美の理念や評価基準が時間と共に変化していると考えられる。また、平均よりハンサムや美人な人の方が、平均よりハンサムや美人とされない人よりも主観的ソーシャル・キャピタルの平均値が高かったが、有意差は見られなかった。したがって本論文では、外見と主観的ソーシャル・キャピタルとの関連を明らかにすることができなかったが、先行研究で提示された「ルッキズム」問題の解消にあたり、重要な基礎データを提供できたと考える。
講評  独自に実施した調査で、女性の外見に対する自己評価が低いことや主観的ソーシャル・キャピタルの順位が先行研究とは異なることなど興味深い結果が得られている。しかし、外見の良さと主観的ソーシャル・キャピタルの平均値が関係しているようで有意差が見いだせなかったのは、偏に標本数の少なさが影響していると思われ、その点が残念である。
キーワード1 外見
キーワード2 ルッキズム
キーワード3 社会関係資本
キーワード4 主観的そソーシャルキャピタル
キーワード5