卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名樋口 純平 年度2023年度
タイトルこれからの転勤制度について-多様化の時代に脱転勤を考える-
内容 本論文では日本の転勤政策におけるこれまでの課題について触れるとともに、これからの転勤制度について考え、転勤のあり方について議論することを目的としている。転勤が多い私の父の一言から、「家族の幸せとは?」「転勤制度の課題とは?」という点に疑問を抱いた私は「転勤の必要性」について再度考えることにした。この本文の序盤では現状の日本における転勤制度についての運用実態と現状、目的について知識を整理する。その後、現状抱える3つの課題点を整理し、実際の転勤に対する訴訟などから現在の転勤という制度の不完全さを示す。その後に実際の転勤経験者2名へのヒアリング調査から転勤という制度が自分自身のキャリアと家庭内での家族の関係性にどのような影響を与えたかについて触れる。それらを踏まえて実際の企業の脱転勤に向けた取り組みを3つ紹介し、最終的に現代の転勤制度について自分の考えの変化と共に考察、今後の転勤制度のあり方について提言する。
講評  著者の家庭経験に根差した問題意識から、脱転勤という今日的な問題に迫った。冒頭の問題提起から丁寧なインタビュー調査をへて、脱転勤ではなく「あるべき転勤」への展望に至る考察の軌跡が率直に示される。なかなか味わい深い卒業論文である。
キーワード1 転勤
キーワード2 キャリア形成
キーワード3 ダイバーシティ化
キーワード4 家族の幸せ
キーワード5 テレワーク