学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 兒島 明 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 在日朝鮮人の方への偏見は、なぜ生じるのか |
内容 | 本稿では、日本における「在日朝鮮人」の方達に対する偏見が生じている実情について、近年の日本社会に見られる実例からその背景を把握する事で、「在日朝鮮人」の方への偏見が生じる要因を明らかにしようと考え検討した。そして、韓国に対する取り組みも考える事で、偏見を解消するためにこれから何をする事が妥当かについても考察した。得られた知見は以下の三点に整理できる。第一に、日韓関係において偏見が生じている背景は、「慰安婦」問題と「徴用工」問題の2つの大きな問題があるという事である。第二に、「慰安婦」問題と「徴用工」問題に対して、日本政府の対応は韓国側が満足出来ない結果となったことで現在に至るまで良好な関係となっていないという事である。第三に、市民運動に日韓関係の良好な関係を築く事の出来るきっかけはあるという事である。 |
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講評 | 特定の民族に対する偏見はなぜ生まれ、持続するのかという問いを根底に有しつつ、在日朝鮮人への偏見がなくならない理由を、日韓両国間の歴史認識の齟齬などに言及しながら考察している。偏見形成・維持のメカニズムと歴史認識の齟齬との関連づけにはまだ何段階も議論を要するので、関連文献をさらに読み込みんだうえで、より焦点化された問いを立てて研究を深める必要があるが、現在生じている現象を歴史的な関係性の問題としてとらえる視点は重要である。 |
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キーワード1 | 在日朝鮮人 |
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キーワード2 | 慰安婦 |
キーワード3 | 徴用工 |
キーワード4 | 日本政府 |
キーワード5 | 市民運動 |