卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名樋口 純平 年度2023年度
タイトル日本の寺院経営のこれからについて~寺院再生の可能性を探る~
内容
 本論文では、現代社会において日本寺院が衰退していることに着目し、寺院にも経営という視点が必要であると考え、檀家数増加と寺院収入の増加によって安定した布教活動を行えるための具体策を考えることが寺院の経営再生の課題であると考えた。
 本稿を書くにあたって、文献調査による経営革新に成功した寺院事例と身近な寺院への聞き取り調査を行ったが、調査の結果、経営革新に成果した寺院は仏教界の常識を覆すような革新を行って成功しているのに対し、聞き取り調査によって、地域性の高い地方寺院ではそのような改革は困難であることや諸問題が多いことがわかった。
 そのため、考察では全ての寺院で行えるような小規模活動から、中規模、大規模と言った順に布教活動を進めていくことで、調査で浮上した問題を解決できる仕組みを提案している。
 従来の寺院のような伝統や文化、経営方針などをそのまま踏襲するのではなく、時代に沿った柔軟な改革が寺院には求められている。
講評  寺院の住職を志す著者が、寺院経営というラディカルなテーマに挑戦した。著者自身の豊富なアイデアが示される一方、先行研究の探索も事例調査も不十分な感が否めない。考える力はあれど、準備や計画性に欠ける点は、今後の課題としてもらいたい。
キーワード1 寺院経営
キーワード2 仏教
キーワード3
キーワード4
キーワード5