卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名冨田 安信 年度2023年度
タイトルなぜ大学生は就職活動に大きなストレスを感じるのか?
内容 近年の就職活動はSNSの普及や選考基準の複雑化により、以前よりも大学生に大きなストレスをもたらすというイメージが一般的となっている。しかし、日本の就職活動制度においては新卒一括採用の恩恵により、欧米と比較して内定率が高く、若年層の失業率が低いなど、大学生にとっては恵まれている制度にも思える。それにも関わらずなぜ就職活動で苦労する大学生が多いのか。またなぜその傾向は近年強まっているのか。精神的負担の要因について先行研究では、一般的には採用基準や選考方法のような就職活動の制度やルール、また「ソーシャルスキル」のような社会で活躍する上で必要なスキルの高さなどが挙げられていた。しかし、採用方法や制度が時代と共に変化したとはいえ、就職活動によるストレスが近年増加傾向にあるのはそれだけでは説明できない。そこで私は大学生の「不信感」「不安感」の増幅という心理的変化に着目した。就職活動中に不安感が高まるのは当然のことながら、社会や将来に対する大学生の「不信感」「不安感」が近年強まっていることを踏まえて就職活動の改善点を探っていく。
講評 新卒一括採用ゆえに、ほとんどの大学生は卒業と同時に就職できる一方で、新卒一括採用ゆえに、大学生は就職活動に強い不信感・不安感を抱いている。そうした不信感・不安感を軽減するために、大学生は正解のない問いに迅速に答える能力を身につける必要がある。
キーワード1 就職活動
キーワード2 不信感
キーワード3 不安感
キーワード4 ミスマッチ
キーワード5