学科	産業関係学科	ゼミ教員名	阿形　健司	年度	2023年度
タイトル	マイナースポーツのキャリアについて

内容

本論文ではマイナースポーツに着目し、マイナースポーツ選手のキャリアを築く上での苦悩をテーマに論じている。マイナースポーツでは、日本代表となり世界で活躍した選手だとしてもメディアに注目されることが少ない。そのため、応援や支援を受ける機会もメジャースポーツに比べれば少ないため練習環境、金銭面、モチベーション維持などが原因となり選手が競技を続けることを困難に感じることが多い。しかし、支援の仕方を工夫すれば日本の選手が世界的に注目され、スポーツ自体が盛り上がる可能性があると考えられる。本論文ではライフル射撃の選手に聞き取り調査を行なった。そこで感じたのは、どの競技であっても努力し素晴らしい技術を持ち、国を背負って活躍したいと思っている選手がいることである。そんな選手たちが競技を続けることを諦める選択をとらなければならない状況にしないよう地域や企業が支援を行い選手のキャリアの選択肢を増やしていくことが必要である。

講評	自身が行うのではなく、他者が行うスポーツを観戦する形でスポーツに関わる人は多い。プロ野球やJリーグサッカーなどはその一例である。他方、観戦者が少なく競技人口もあまり多くないスポーツも存在する。そうしたスポーツの場合、長く競技に関わりたいと考えていても実現が難しい場合がある。本論文は、そうした「マイナースポーツ」競技者がどのようにして仕事と競技の両立を図っているかを考察した論文である。５人の競技者に聞き取り調査を行ったところ、トップレベルの競技者でさえ仕事との両立に困難を覚え競技環境を整えることに苦労している実態が明らかになった。競技環境の向上のためには競技に関心を持つ人や支援する企業を増やす工夫が求められる。

キーワード1	マイナースポーツ
キーワード2	キャリア
キーワード3	競技お仕事の両立
キーワード4
キーワード5