卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名阿形 健司 年度2023年度
タイトルトップを目指したアスリートのセカンドキャリアーマイナースポーツに焦点を当ててー
内容 本論文ではトップアスリートのセカンドキャリア問題について、マイナースポーツに焦点を当てながら議論を展開している。メジャースポーツ,マイナースポーツ関係なく、多くのトップ
アスリートは自身の競技生活終了後について不安を抱えており、挫折や大きな困難を経験した者も少なくない。実際にはトップアスリート向けのセカンドキャリア支援が数多く存在しているのだが、支援策の認知度が低く、活用に至らないケースも多いといった状況である。様々なセカンドキャリア問題を把握するべく、先行研究や聞き取り調査を行った。聞き取り調査はセーリング競技者3人に行っており、調査を通して女性アスリートのセカンドキャリアに対する意識という問題点についても言及することが出来た。マイナースポーツのトップアスリートにはどのようなセカンドキャリアの選択肢があり、根本的に歩みやすいといえるのか。歩みやすくなるためにはどのような改善が求められるのか。本論文ではこれらの疑問について深堀していく。
講評  スポーツ選手が引退後どのような人生を歩んでいくかは常に課題である。セカンドキャリア支援を行っている競技もあるが、マイナースポーツ競技者のセカンドキャリアについてはあまり知られていない。著者は、「メジャースポーツに比べてマイナースポーツの場合はセカンドキャリアを順調に歩むことが難しいのではないか」という仮説を立てた。あるマイナースポーツの全国トップレベルの競技(経験)者やセカンドキャリア支援事業者に聞き取り調査を行った結果、仮説は支持されなかった。おそらく、調査対象者が当該スポーツのトップレベルの競技者であったことが要因の一つであろう。トップレベルではない競技者の現状を確かめることができれば、仮説の妥当性が一層はっきりしただろう。
キーワード1 セカンドキャリア
キーワード2 マイナースポーツ
キーワード3 トップアスリート
キーワード4 セーリング
キーワード5