学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 兒島 明 | 年度 | 2021年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 学生の大学進学経験と自己のキャリア選択に与える影響について |
内容 | 本稿て?は、学生の大学進学という経験について、筆者か?行ったアンケート調査・インタ ヒ?ュー調査の結果に基つ?いて、大学進学の実情やその背景、自己のキャリアに与える影響なと?に着目して検討した。その中て?、進学形態を「一般受験型」・「推薦型」・「内部進学型」の3つに類型化し、それそ?れの違いによる進学経験の差異や大学進学に対する困難度の違いなと?について明らかにした。また、大学進学か?学生のキャリア選択に与える影響についても分析し、大学在学中に得た出会いや気つ?きか?自己のキャリアを方向つ?ける役割を担っていることもわかった。さらに、調査の中て?、大学進学における学歴意識の「潜在化」の傾向を見ることか?て?き、学生の間て?学歴志向的な進学観か?意識されにくくなっていることか?明らかになった。その中て?、大学全入時代において教育格差の存在も意識されにくくなり、その実態か?潜在化してしまう危険性についても指摘することか?て?きた。 |
---|
講評 | 自らが地方の高校出身者として都市部の私立大学入学後に抱いた違和感の解明が、本研究の目的であり成果である。教育機会の経済格差という視点からだけでは理解できない進路形成の規定要因を、都市部(とりわけ関西圏)に特徴的な進路形成の経路の存在に注目することで明らかにしようとした。とりわけ、早期に受験を経験した系列校出身者(「内部進学型」)には、その後の進学過程で学歴を意識する契機を欠くことにより、教育格差が認識されにくくなっていくとの指摘は、教育の不平等が再生産されるメカニズムを理解するうえで興味深い。 |
---|
キーワード1 | 大学進学 |
---|---|
キーワード2 | キャリア形成 |
キーワード3 | 学歴 |
キーワード4 | 大学全入の時代 |
キーワード5 | 教育格差 |