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日本の鉄道が開通してからこれまで、現場では男性が主となって活躍してきた。今もなお、運転士が男性の仕事であるというイメージは強い。かつては、深夜(午後10時から午前5時までの間)の労働が禁止されており、女性が泊まり勤務を行えないという理由から、女性運転士の採用を行なっていない企業も多かった。しかし、労働基準法が改正され、2001年からは深夜でも女性が業務を行えるようになった。そのため、これからはさらに女性運転士の活躍が期待できると考えられる。ただ鉄道業は女性にとって困難があるだろうと予想した。出産や育児などで家庭へ時間を割くことで、子供による時間の制約が発生する。私生活を充実させようとすると、深夜業への従事や、長時間の勤務に対しての抵抗が生まれたりして、仕事との両立が難しくなるからだ。
本稿では、実際に鉄道職に就いていた経験のある女性にヒアリングを行い、企業がどのように女性運転士を採用してきたのか、企業に初めて女性運転士が加わった時の苦労、現在企業で行われている女性活躍のためのとりくみ、育休後の勤務体制などについて伺った。
鉄道職で女性が活躍するために、女性の視点から分析し、働き方への理解を深める。 |