内容 |
本論文では馬はいつ頃から存在し、人々と関わりを持ち始めたのかということや、藩校での馬術教育、ホースセラピーなどと幅広く「馬」について書かれている。「馬」と聞くと競馬や乗馬のイメージしかなく、実際に我が国に誕生した時期や人々とどのようにして関わってきたかということはあまり知られていないだろう。合戦が多くあった時代にはなくてはならない存在として人々の役に立ち、それ以前には高価な貢納品としても扱われていた。交通や運輸にも大きく貢献し、他のどの動物よりも人との関わりが深かったといえる。
ホースセラピーはうつや引きこもりの子供を対象に行われている。現代の世の中に必要なのは「心の癒し」であり、動物と触れ合うことは非常に重要である。実際に乗馬体験を取り入れている学校もあり、今後このように教育の一環として取り入れられていくことができればさらにその効課が理解されていくであろう。
社会問題や道徳教育など「心」に関するものが重要視されている世の中で、人の心を豊かにし、明るい未来を切り開いてくれる可能性をもった「馬」という存在を、我々は大事にしていくと共に、今後より一層身近な存在としてとらえていく必要がある。 |