学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 金子 邦秀 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 発問―有田和正の授業実践の分析を通して― |
内容 | 発問は教師と子どものコミュニケーションであり、授業において大切な役割を担っている。本論文ではまず発問を授業の構成要素やコミュニケーションとして捉えた上で「教授活動内で、生徒の思考を発展させるために、教師が教育的な意図を持って発する問い」と 再定義し、次に発問の視点から有田和正の授業を分析した。その結果、発問をする際には発問の軸と子どもの思考の軸にずれが生じてはならないということ、ゆさぶり発問には子どもに新たな疑問や問題を持たせて追究意欲を引き出す効果があるということがわかった。 教師が発問を工夫することによって子どもの教材に対する関心を引き起こし、子どもの知的好奇心をくすぐり、「はてな?」を生み出すことができる。発問は「授業のねらいに導く」「学習意欲を引き出し追究活動に取り組ませる」という意義を持っている。発問とは授業のねらいに沿った子どもの能動的な解決型学習を成立させる大切な授業技術である。 |
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講評 | 今年の卒論は全体としては各テーマに着いて、文献にあたったり、学校を訪問したりして、比較的無難にまとめたものが多かった。比較的よくできていたものは、テーマを絞り込み、それについて深く掘り下げた数点の卒論があった。なかでも、自らエヂュテイメント・ソフトの開発をこころみたもの、授業における技術(発問)にしぼったものなどが優 れていた。 しかし、それらを含めて、周辺にまで視野を広げ、その研究をどう位置づけるのかという視点が共通してやや不足していたのではないかという点が、問題点であるとともに、指導した私自身の今後の課題となった。 |
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キーワード1 | 発問 |
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キーワード2 | 問題解決型学習(追究活動) |
キーワード3 | 授業 |
キーワード4 | |
キーワード5 |