学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 生活環境が子どもの学習に与える影響―学校建築と子ども部屋に注目して― |
内容 | 近年、子ども達が無気力化していると言われている。そのような現状において、子どもの学習環境・生活環境は子ども達にどのような影響を与えているのか。こうした疑問を解決するため、子どもが最も長い時間勉強する場所である「学校」と、基礎的な学習や基本的な人格形成をする場所である住居(家庭)、特に「子ども部屋」を取り上げた。 学校建築は、明治時代後期にその原型が完成して以来ほとんど変化していなかったが、近年になってその改革に注目が集まっている。学校は、「管理者」としての教師の視点ではなく、「生活者」としての児童・生徒の視点から建築しなければならない。そうした考えが、潜り込みスペースや天井高を低く見せる工夫などに具現化されている。 子ども部屋は、子どもの自立を促すとされた時代と、非行の温床となるとされた時代を経て、現代でも様々な意見が飛び交っている。自立を促すために、また一人になれる空間を確保するためにも、経済的に許す限り個室の子ども部屋を与えた方が良いと考えるが、与えるまでに築かれた親子関係と子ども部屋の与え方が、その後の使い方に大きな影響を与えるのだということを認識しなければならない。 |
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講評 | このゼミでは、西洋の教育文化にかかわる研究テーマを一人ひとりが自分の興味関心に基づいて定め、およそ一年間―中には構想段階から一年半近く―、卒業論文に取り組んできました。2万字の卒論を執筆したのが12名、1万字の卒論を執筆したのが4名です。提出された各論文は、先行研究を超える独創的な成果に至ったものは残念ながらありませんが、著者の努力と工夫の跡が窺える点ではユニークな学習と考察の成果と評価できます。 ゼミ生を指導したというよりも、私は皆さんの卒論作成に併走しながら、さまざまな問題について学び、考える機会をもたせてもらいました。中には、おそらく一生、自分自身からは決して着目しなかっただろうと思うテーマもあり、それらを扱う卒論に出会えたことをありがたく感じています。また、自分も知っている、あるいは考えた経験をもつテーマについても、他者の視点からの調査と検討を媒介にして改めて理解を深められ、うれしく思います。こうした感謝や喜びの気持ちは、ゼミ生同士でも共有されているでしょう。 |
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キーワード1 | 学校建築 |
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キーワード2 | 子ども部屋 |
キーワード3 | 生活環境 |
キーワード4 | |
キーワード5 |