学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 中世初期におけるキリスト教『教化』動向 |
内容 | 一般に西洋中世はキリスト教の時代と言われるが、キリスト教が西洋に広がり始める段階、すなわち中世初期にキリスト教をどのように広めたのであろうか、また人々はキリスト教をどの程度信仰していたのであろうか(「教化」されていたのか)という2つの疑問を、キリスト教の「布教」を通して考える。異教を信仰していた人々にどのようにキリスト教を広めたのかという文化的視点、キリスト教が広がる時代の社会の特徴や高位聖職者の立場などキリスト教が広がる背景を見る社会的視点、そしてゲルマン民族の指導者に焦点をあて、指導者の改宗の実態や信仰状況を見る政治的視点など3つの視点から、中世初期の「布教」を見ることにより、人々の信仰状況が分かると考えた。キリスト教を伝える事業の共通点や人々の信仰状況(「教化」の程度)を考察し、西洋中世初期の特徴やキリスト教の姿を捉える手がかりを提示していきたいと考える。 |
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講評 | このゼミでは、西洋の教育文化にかかわる研究テーマを一人ひとりが自分の興味関心に基づいて定め、およそ一年間―中には構想段階から一年半近く―、卒業論文に取り組んできました。2万字の卒論を執筆したのが12名、1万字の卒論を執筆したのが4名です。提出された各論文は、先行研究を超える独創的な成果に至ったものは残念ながらありませんが、著者の努力と工夫の跡が窺える点ではユニークな学習と考察の成果と評価できます。 ゼミ生を指導したというよりも、私は皆さんの卒論作成に併走しながら、さまざまな問題について学び、考える機会をもたせてもらいました。中には、おそらく一生、自分自身からは決して着目しなかっただろうと思うテーマもあり、それらを扱う卒論に出会えたことをありがたく感じています。また、自分も知っている、あるいは考えた経験をもつテーマについても、他者の視点からの調査と検討を媒介にして改めて理解を深められ、うれしく思います。こうした感謝や喜びの気持ちは、ゼミ生同士でも共有されているでしょう。 |
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キーワード1 | 西洋中世初期 |
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キーワード2 | キリスト教「教化」 |
キーワード3 | キリスト教「布教」 |
キーワード4 | |
キーワード5 |