学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 吉田 亮 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 1980~1990年代のアフリカ系アメリカ人の人種差別についてー監獄ビジネスを事例にー |
内容 | 1980年代から1990年代、白人至上主義による先天的な犯罪者としてのレッテルにより、犯罪率が増加したとされる刑務所内の黒人受刑者を雇うことで組織や企業が利益を得る「監獄ビジネス」の流行がピークを向かえていた。本研究では公民権運動後も続くアフリカ系アメリカ人への人種差別に対して、彼(女)らがどのようにアメリカ社会に立ち向かったかを「監獄ビジネス」を事例に研究している。当時「監獄ビジネス」の活性化が、アフリカ系アメリカ人へのレイシャルプロファイリングなどで図られ、そうした白人至上主義的な犯罪の取り締まりは、黒人に多大な被害を与えた。こうした不当な扱いに対して、NAACP(National association for the Advancement of Colored People)やクリティカル・レジスタンス(Critical Resistance)といった団体が立ち上がり、批判の声を挙げていたことが分かるが、「監獄ビジネス」下の人種差別問題への捉え方の相違が存在し、「監獄ビジネス」は勿論、黒人の人種差別を解決する際の大きな壁になることを考察している。 |
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講評 | 「1980~1990年代のアフリカ系アメリカ人への人種差別について―監獄ビジネスを事例に―」は、1980~90年代において、監獄ビジネスを事例にアフリカ系アメリカ人への人種差別の実態について考察したものである。特に、NAACP、クリティカルレジスタンス、New York Timesの対応を比較することで、当該集団と現地社会のリベラルの認識差を分析したところに本研究の独自性がみられる。 |
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キーワード1 | アフリカ系アメリカ人 |
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キーワード2 | 犯罪 |
キーワード3 | 監獄ビジネス |
キーワード4 | 白人至上主義 |
キーワード5 |