学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 高等教育における第三者評価に関する一考察 |
内容 | 今や大学にとって評価は、自己改善と社会に対する説明責任を実行するために必要不可欠のものとなっている。2004年、第三者による認証評価制度が始まり、国公私を問わず、すべての大学は国の認証を受けた第三者評価機関による評価を定期的に受けなければならないこととなった。しかし、この第三者評価(認証評価)については、「小規模校に不利な評価となっている」「偏差値に依存した結果である」など、評価の「客観性」「公平性」に対して懐疑的な先行研究が報告されている。本稿は、こうした先行研究を受けて、2004年度から2007年度の間に大学基準協会による認証評価を受けた161校を対象に、評価結果が「客観性」「公平性」を確保できているかを検証することを目的としたものである。結果は、大規模校にやや有利な評価となっており、さらに、年度別の評価結果にバラつきが見られた。こうした分析結果から、日本の認証評価は、一貫した評価方法が確立されていないことが明らかになった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を最終的に執筆した学生は6人であり、全員が20000字を選択した。 私担当のゼミは、研究方法として質問紙、インタビューなど実証的な手法を用いて卒論を執筆するということを基本的に義務付けている。そういう意味では、データを取り、何らかの仮説を立て、それを検証するということが必要になる。もちろん、文献による先行研究の検討も十分に行わなければならない。ゼミ生全員がそうした課題に取り組み、卒業論文を書き終えたことは評価したい。課題としては、もう少し文献による先行研究の検討を十分に行うことが挙げられよう。すなわち、先行研究の検討が不十分であった場合には、研究枠組みがなかなか設定できないため、質問紙なども検証すべき課題から外れてしまう可能性が高いからである。 |
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キーワード1 | 認証評価 |
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キーワード2 | 客観性 |
キーワード3 | 質保証 |
キーワード4 | |
キーワード5 |