学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 吉田 亮 | 年度 | 2008年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 16世紀後半日本のイエズス会宣教師による教育事業 ―九州と近畿の比較を中心に― |
内容 | グローバル化の進む現代において、異文化理解は不可欠である。この異文化理解の例として、16世紀後半日本のイエズス会宣教師の教育事業を、ルイス・フロイスの著作『日本史』を一次資料として考察を行う。1549年にザビエルが鹿児島に上陸して以降、多くのイエズス会宣教師が日本で布教活動を行った。彼等は異文化である日本文化をどのように考え、日本人にキリスト教を伝える為にどのような活動を行ったのか。 文化の多様性を視野に入れ、更に異文化理解のためには教育が必要であるとした宣教師達の教育事業を、九州と近畿での教育機関を比較し、神学校設立の状況、教師陣の特徴、教科内容から多角的に検討することで、日本文化との衝突を避け円滑に布教を行えるような問題解決の方法をどのようにして導き出してきたのかを教育的視点から明らかにする。 更に両地域を比較することは、宣教師個人レベルでの神学校経営方法の相違点を表明し、個人レベルでの地域に応じた適応例を導き出す。 異文化理解とは具体的にどういった方法を指すのかを、イエズス会宣教師の教育事業から知見を広めたい。 |
---|
講評 | 厳密にはそれぞれの条件に微妙な差異があるとはいうものの,3回生の4月から研究を蓄積してきたものを卒論という形式で総括したわけである。全体として,研究テーマの設定やそれへの執着心,研究時間のマネージメント,一次資料へのアクセスの難易度他多様な要素が,卒論執筆行程やその成果に大きく影響を及ぼしているが故に,到達度に差があるとはいうものの,卒論合格レベルにまで全論文が達したことについては満足すべきであろう。 |
---|
キーワード1 | 異文化理解 |
---|---|
キーワード2 | キリスト教 |
キーワード3 | イエズス会 |
キーワード4 | |
キーワード5 |