学科	教育文化学科	ゼミ教員名	越水　雄二	年度	2022年度
タイトル	自己肯定感を高める方法とはードイツの教育観との比較から考えるー

内容

本研究は日本人の自己肯定感を高めるための方法を検討する。その際に自己肯定感が高いとされているドイツの教育方法や育児方法と日本の教育方を比較し日本の教育の改善点を探る。 第一章では日本人の自己肯定感の低さを平成26年の内閣府の調査結果を基に分析していく。そして自己肯定感に影響を及ぼす要因とは何なのか分析する。第二章では日本ではどのような自己肯定感を高める教育が行われているのか教育再生実行会議第十次提言を基に政策に対する筆者の意見を交えながら説明していく。第三章では平成26年の内閣府の調査で自己肯定感が高いとされているドイツの学校教育システムやドイツのユニークな教育方であるシュタイナー教育、家庭教育を分析し、ドイツの自己肯定感の高さの秘訣について分析する。そして最後に日本とドイツの教育方の違いから見えてくる、ドイツの自己肯定感の高さの理由について説明する。そして日本人の自己肯定感を高める方法はいったい何なのか筆者としての結論を提示する。

講評	「自己肯定感」というキーワードが近年、人間形 成の基盤として注視されている。国際調査では日本の子どもの自己肯定感が低いのに対し、本論文は、自己肯定感が高いとされる国・地域の中から特にドイツを対象に選んで、その教育の諸側面の特徴から自己肯定感を育む条件を考察した。ドイツにおける教育の特徴について、現在の学校制度や家族生活の光景だけではなく、例えば、歴史的・社会的・宗教的背景などからも多面的に探ってほしかった。

キーワード1	自己肯定感
キーワード2	教育方法
キーワード3	ドイツ
キーワード4	シュタイナー教育
キーワード5	育児方法