内容 |
日本とドイツの教育制度、過程を比較すると、全く正反対の特徴を持つ。日本では集団の中で長い時間をかけて自身の個性を発見し、キャリアプランを作り出すのも比較的遅く、明確な進路決定を行うのが比較的遅い。その背景には、「学校集団主義」が存在し、教育の根幹として存在する現代の「教育制度」、「道徳教育」によって形成された。しかし、学校集団主義を手助けするキャリア教育において重要な役割を持つ、保護者、教師は、実際にはキャリア教育に対して不安感と明確な方法を必要としているのが現実である。一方、ドイツは幼いころから学校現場の滞在時間の拘束が少なく、個人の学習を育成できる教育システムを保持している。また、早期分岐型の教育システムであり、10歳の時点でキャリア決定を強いられる。専門的分野の育成と個性の尊重にメリットがあるが、早期決断は、家庭内の教育格差の誕生、卒業後の雇用が保証されていないなどのリスクがあり、すべての生徒が自身の意思通りにキャリア決定ができない現状がある。全く異なる教育システムを持つ二国だが、十分なキャリア教育の保証によって、それぞれの教育システムの運用を行わなければならないという共通の課題を発見した。 |