学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 現代におけるワンダーフォーゲルの冒険 ー制約と自由・自然との融和・日常的冒険の観点からー |
内容 | 本稿は、同志社大学体育会ワンダーフォーゲル部という登山や自転車活動を中心に活動する部活動における冒険的特徴を明らかにするものである。山岳部ほど山に特化した集団でもなく、探検部ほど未知的要素を探求する集団でもない。自然との親しみや融和を主な軸として自然との接点を図ってきたこの部においても、身体的リスクを負って自然に対し主体的に挑むという冒険的特徴は持ち合わせている。この冒険的特徴を持ちながらも大学という機関に管理されるがゆえのシステム化と代謝の速さからくる理念の曖昧さや教育機関としての使命、また伝統が生んだマンネリ化がその特徴を押し殺している。筆者は部に埋もれた冒険性を捉え直す旨で実験的自転車遠征を行い、その中から「制約と自由」「自然との融和」「日常的冒険」の観点から現代におけるワンダーフォーゲルの冒険を考察した。本稿は、筆者自身の5年間に及ぶ冒険活動の意義を明らかにするものでもある。 |
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講評 | 高度情報化社会にあって身一つで冒険するという活動が困難な中、今日的な冒険の意義や可能性を探究する論考である。冒険史に関する文献やワンダーフォーゲルの部誌など豊富な資料を用いることに加え、自ら企画した遠征プロジェクトの記録をも考察対象に据えた。筆者もまた、ヒマラヤ登山、東京ー京都間踏破、マタギ修行など多彩な活動を重ねてきた一人として、理論的にも実践的にも「冒険」の課題を探求したユニークな意欲作である。 |
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キーワード1 | ワンダーフォーゲル |
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キーワード2 | 冒険 |
キーワード3 | 制約と自由 |
キーワード4 | 自然との 融和 |
キーワード5 | 日常的冒険 |